秋になると、スーパーや八百屋の店頭に並ぶごぼう。香ばしく、ほのかな甘みがあるごぼうは、秋の味覚として親しまれています。
しかし、ごぼうは美味しいだけでなく、健康にも嬉しい食材であることをご存知でしょうか。秋にごぼうを食べるといい理由を、4つご紹介します。
1. 食物繊維が豊富で、腸内環境を整える
ごぼうは、食物繊維が豊富な野菜です。100gあたり5.7gの食物繊維が含まれていて、野菜の中ではトップクラスの含有量です。
食物繊維には、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種類があります。不溶性食物繊維は、腸のぜん動運動を活発にして、便通を促す効果があります。水溶性食物繊維は、腸内細菌のエサとなって、腸内環境を整える効果があります。
ごぼうには、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の両方が含まれているので、腸内環境を整える効果が期待できます。
2. オリゴ糖が豊富で、善玉菌を増やす
ごぼうには、オリゴ糖も豊富に含まれています。オリゴ糖は、腸内細菌のエサとなって、善玉菌を増やす効果があります。
善玉菌は、腸内環境を整える働きを担っています。善玉菌が増えることで、腸内環境が良好になり、便秘の解消や、アレルギーや生活習慣病の予防などに役立つと考えられています。
3. カリウムが豊富で、むくみを予防する
ごぼうには、カリウムも豊富に含まれています。カリウムは、ナトリウムの排出を促す働きがあります。
ナトリウムは、体内に余分に取り込まれると、血圧上昇やむくみを引き起こす原因となります。カリウムを摂取することで、ナトリウムの排出を促し、血圧上昇やむくみを予防する効果が期待できます。
4. ポリフェノールが豊富で、抗酸化作用がある
ごぼうには、ポリフェノールが豊富に含まれています。ポリフェノールは、抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぐ効果があります。
ポリフェノールは、老化の原因となる活性酸素を除去する働きがあります。活性酸素は、細胞を傷つけ、老化や病気の原因となると考えられています。
秋のごぼうは、美味しさだけでなく、健康にも嬉しい食材です。食物繊維、オリゴ糖、カリウム、ポリフェノールなどの栄養素が豊富に含まれているので、ぜひ積極的に摂取したいですね。
ごぼうは、煮物やきんぴら、天ぷらなど、さまざまな料理に使うことができます。ぜひ、秋のごぼうを美味しくいただきながら、健康にも気を配ってくださいね。
牛蒡を食べる際のアレンジ
ごぼうを美味しくいただくために、アク抜きをしましょう。アクは、ポリフェノールなどの栄養素が含まれているので、気になる場合は、軽くアク抜きする程度にしておきましょう。
また、ごぼうは、皮をむくずに使うのがおすすめです。皮には、食物繊維やポリフェノールが豊富に含まれています。
ぜひ、秋のごぼうを美味しくいただき、健康で元気な秋を過ごしてください。